
2025年7月28日(月曜)10:00~18:00
宇都宮オリオンスクエア

異例の酷暑となった今夏七月の末、宇都宮オリオンスクエアにて、花を楽しむイベント「ミユフェス・フルール」を開催いたしました。その内容を、本稿の他「事前準備編」「観蓮会編」「当日編」の3部に分けて掲載いたします。
四季折々の花を楽しむ

私たちの生活や日常の中には、花を楽しむ文化があります。そして、人生の節目節目や、冠婚葬祭の場などにおいて、花は重要な象徴として欠かすことの出来ない存在となっています。また、栃木県にはニッコウキスゲ、さつき、つつじ、紫陽花、向日葵、蓮など、様々な花の名所があり、それらが咲き誇る時期は大いに賑わい、地域の観光資源の一つとなっています。このように身近であり、多様な意味や役割をもつ「花」を、地域のまちづくりに活かしたいと考え、当イベントを企画いたしました。
地域を代表する花

夏の開催と言うことで、テーマとなる夏の花に関し、向日葵・ハイビスカス・百合などを候補として検討していた本年度6月頃、当団体主催の別イベントを観覧に訪れていたお客様から、宇都宮の歴史と関係する古代の蓮についての情報提供がありました。その後、当団体メンバーの高校生宅に蓮の花があり、偶然にもそれが同地域に在住する蓮の専門家・印南洋造氏によって宇都宮城跡から発掘され、460年以上の時を経て発芽・開花させた、件の古代蓮「印南蓮」だということが判明いたしました。高校生宅の蓮は、印南氏が近隣の友人知人や学校などへの奉仕として頒布してくださっていたものだったのです。このようなご縁やめぐり合わせから、地元宇都宮のまちづくりに相応しい背景や物語性が整い、蓮の花をテーマとして選定するに至りました。
多くの彩を

市民の皆様に、花と、花にまつわる人々の活動など、花に関する様々な魅力を感じていただくと同時に、まちづくりの題材の一つとして認知していただけるよう、現物展示、パネル展示、解説員の配置、講演、紙芝居など、多面的な展開を図りました。

ステージでは、地元に所縁のあるミュージシャンをブッキングし、花をテーマとした楽曲を演奏していただきました。

フロアでは、テーマとなる展示品の他、キッチンカーや飲食販売、花関係の出展・出店ブースを加え、マルシェ的な複合イベントといたしました。また、印南蓮から抽出した貴重な蓮茶を販売いたしました。

地域の歴史や文化について興味を抱いていただけるように、説明やご案内など誠心誠意努めさせていただきました。その甲斐あってか、催事の意義を汲んでくださり、内容に深い関心を寄せてくださる方も少なくありませんでした。
世代を超えて

若い世代がまちづくりに積極的にかかわることにより、世代間交流を生み出し、歴史や地域や文化への理解と、それらを未来へ継承するための糸口になるよう、運営は団体主体としながらも、その中で学生メンバーの役割を増やし、事前取材や打ち合わせ、交流や協議、関係各所への告知や依頼、当日の司会など、多岐にわたり活躍していただきました。
未来へ向けての創造

昨今、長年活動を続け実績のある各種団体が、高齢化による構成員減少に伴う運営の停滞や、後継者不在による解散などの事態に見舞われるケースを耳にする機会も増えました。これらは市民文化にとって非常に大きな損失です。私どもといたしましても、地域で活動する団体の同志として、多種多様な市民団体の活動継続と発展を願い、その一助となるべく、各方面との緩やかな連携や協働環境を推し進めている最中です。今回はその相乗効果として、新たな視点から枠組みの再構築を検討することや、働きかけを行う内容や対象に変化をもたらすなどの成果が得られたと思います。

上記のように、他に類を見ない独創的な内容となりましたが、皆様に楽しんでいただけたのであれば幸いです。ささやかではありますが、平日のまちなかに、文化的な賑わいを生み出すことが出来たと感じています。イベントの詳細につきましては、以下に記載した各編の記事(作成中)をご参照ください。
各編へのリンク
事前準備編(製作中)
観蓮会編(製作中)
当日編(製作中)
【まちづくり団体「みゆスタ」は、公共性を重視し、文化振興や各種啓発など、公益に資する諸活動を行っております。イベントにつきましては、主催、共催の他、企画・制作・運営などの受託、請負を行っております。】